なぜオスロではなくて郊外住みを選んだか?

なぜオスロではなくて郊外住みを選んだか?

これは、いろんな人、特にオスロに住む日本人に本当によく聞かれる質問の1つです。

オスロから郊外に引っ越したころは、オスロが恋しくなることもありましたが、

今となっては全くそんなこともなくなりました。

郊外に住む魅力を少しでもお伝えできればと思います。

1.自然に囲まれた暮らし

ノルウェーはとっても自然の豊かな国で、

欧州グリーン首都賞(European Green Capital Award)を2019年に受賞しているほど。(2020年はリスボン、2021年はラハティ)

green-capital なぜオスロではなくて郊外住みを選んだか?
Oslo European Green Capital 2019 @GreenOslo2019

街中に公園や森も多く、地下鉄やバスに乗ればひょいっと大自然にアクセスできます。

私は、そんなオスロから車で40分もしくはボートで20分+バスで40分のところに住んでいます。

家は森の木々に囲まれていて、森の中の山小屋という感じ。

耕した畑は、じゃがいも、人参、コーン、ブロッコリーニ、ミニトマト、レタス、キャベツ、ケール、いんげんなどであふれかえり、

水菜、春菊、花豆、枝豆、三つ葉、九条ネギ、ごぼう、青じそ、赤じそ、北海道カボチャなど、

日本から持ってきた種から育てた野菜も元気に育っています。

朝は鳥の声(と近所の鶏の声)で目覚めて、夜は心地よい静けさに包まれます。

家から歩いて1分で、ハイキングコースにアクセスでき、春は山菜、夏はブルーベリーやリンゴンベリー、秋にはきのこ採りも。

冬になれば、家の前の池でスケートをすることができます。

green-capital なぜオスロではなくて郊外住みを選んだか?

私は、家で仕事をすることがほとんどなので、疲れたらフラッと外にでて散歩をすると良い気分転換ができ、本当に良い環境だなと日々ありがたみを感じています。

2.家賃が安い

オスロに住んでいた頃は、43㎡の学生寮で家賃7600krでした。(インターネット、電気等すべて込み、共同洗濯場)

オスロの中でも高台、しかも11階にあり、Holmenkollenに続いてオスロで2番目に良い眺めだね!

とノルウェーの友達が口々に褒めてくれるようなところ。

24時間バス、空港までの直通バスが徒歩すぐのところにあり、

同じぐらいのサイズ、眺め(ノルウェーでは大きく価格に影響する)の一般アパートの値段を調べてみると、月々16000krぐらいでした。

ちなみに今はリノベーションされ、こうなっています。

https://www.bjerkebanenapartments.no/2-soverom

オスロの平均家賃は、

2 bedroom flat (80㎡) のアパートで、1ヶ月18000kr。

周りの夫婦やカップルでは、オスロ中心部から離れた13000kr~14000krぐらいのアパートに住んでいる人たちが多いという印象です。

対して今住んでいる私たちの家は、小さな一軒家。40㎡+10㎡の半二階で、50㎡です。

green-capital なぜオスロではなくて郊外住みを選んだか?

ウッドデッキ、ガレージ、1000㎡の畑、150㎡ほどの収納(畑と収納どちらも大家さんと共有)、池があり

家賃は7500kr。これにインターネットと電気代が追加です。

オスロの賃貸は、日本のように仲介会社を通す場合は少なく、

Finn.noという情報共有や売買サイトで応募し、実際に大家さんと会って、大家さんが借りる人を選ぶという場合がほとんど。

気になる方はこちらをどうぞ。オスロのアパートメント検索のページにリンク

私たちの場合、一軒家(しかも内装も外装もとーってもかわいい)ということもあり、約60倍の倍率でした。

こんなに抑えた家賃で、緑豊かな素敵な環境に住めるなんて、本当にラッキーだと、毎日のように思います。

もうアパートには住めないな・・・

3.車を持てる

ノルウェーでの車の維持費は、日本の2倍弱といった感覚。

郊外暮らしで家賃が安い分、車を持つことができます。

ノルウェーの公共交通機関は、首都や大都市以外はちょっと不便で、広範囲にアクセスはできるものの、本数が少ないのが難点です。

そしてこの、広大なノルウェーを目いっぱい楽しむには、正直なところ車がないと厳しいです。

車を使うようになってから明らかに行動範囲が増えたし、車がなければなかなかいけない、もしくはめちゃめちゃお金がかかるところにもたくさん行くようになりました。

この前の解放記念日は、 Fredriksten fortressまで行ってきました。

電車で行けばオスロから2人で往復1000kr!車だと、65krぐらいでした。

green-capital なぜオスロではなくて郊外住みを選んだか?

夫と二人分の公共交通機関の交通費を考えると、月々1500kr。

これを考えると、数千kr足すだけで、いつでも行きたいところに行くことができるのは価値があるなと、特に遠出をするときに思います。

スウェーデンに買い物にもいけるし(かなり食費やお酒代の節約になる!)、たくさん荷物を運べるので日々の買い物も楽だし、

キャンプも行けるし、いつでも好きなところに行けるってやっぱりいいですね!

この前は、デンマークまで車でフラッと行ってきました。

5.ペットに優しい

我が家には、猫が一匹います。

毎日外で他の猫と遊んだり、木に登ったり、庭の魚を捕まえようとしたりと、のびのび楽しそうに暮らしています。

green-capital なぜオスロではなくて郊外住みを選んだか?

昼間はたいてい家の中や、ウッドデッキの上のピローの上で寝ていて、

夜ごはんを食べて出かけると、朝まで帰ってきません笑

車にひかれる心配もなく、近所の人達同士でそれぞれのペットを把握しているので、何かあってもだれかが連絡してくれます。

郊外ならではの良さだと思います。

近くには、豚を飼っていたり、鶏やうずらを飼っているお家もあります。

動物にとっても幸せな環境といえるのではないでしょうか?

6.オスロまで通勤可能

これはオスロ近郊の話ですが、オスロまで十分通勤可能です。

車だと40分、公共交通機関だと1時間と少し、車と公共交通機関の組み合わせだと35分と、ノルウェー人としては長めの通勤時間ですが、

近所に住む多くの人がオスロまで通勤しています。

何度乗ってもフェリー通勤は気持ち良い!

green-capital なぜオスロではなくて郊外住みを選んだか?
Skipsrevyen

オスロまで24時間運航のフェリーとバスがあり、遅くまで飲んでも、夜勤でも大丈夫です!

7.買い物は海外へ

オスロに行く頻度は月に1、2回というところでしょうか?

生活に必要なものは車でちょっと行けば、かなり大きなショッピングモールがありますし、カフェなんかはDrammenやDrøbakに行くことが多いです。

可愛いものがほしいなーというときは、デンマークまで車や飛行機でフラっといけますし、お肉やアルコールが買いたいなと思ったら、スウェーデンまで車で1時間足らずで行けます。

オスロは首都といっても本当に本当に小さいので、それならすっとばして他の国へ! 

と、月数千kr浮く分を飛行機代や旅行代に使うことができて、旅行好きな私にはその点でも郊外暮らしはピッタリです。

去年はスコットランド、スペイン、スウェーデン、ポーランドなどなどたくさん遊びに行けました。

さいごに

なんだか半分ぐらいしか思いを文章にできなかったような気もしますが、

とにかく、のんびりしていて、丁寧な暮らしがしたい人にはピッタリです!

生活の質があがります!

オスロに訪れた際郊外も見てみたい、オスロ近郊で暮らしてみたいけど何からどうしたら?

など、困ったことやお手伝いできることがあればお知らせくださいね。